こんにちは、あさこです。
突然ですが、「ニューニュータウン西尾久」というプロジェクトがあることをご存知でしょうか。
物件愛好家から人気のある不動産情報メディア「東京R不動産」が中心となって、2019年の3月から始まったこのプロジェクト。この街で人気の銭湯「梅の湯」さんの目の前の商店街の空き店舗を活用し、時代に合った新たな街の賑わいを取り戻そうという想いのもと、始まりました。
というのも、この辺りは昔、自転車では通り抜けられないほど商店街に活気があり、いつも住人の方々でごった返していたそうです。わたしも知人から、「子どものころによく親と行ったけど、大人の洋服をつかんでいないとはぐれてしまいそうなほどの人の多さだった」という話を聞いたことがあります。
そんな西尾久の商店街が、住む人だけでなく新たに来る人たちにとってもより良いものになり、暮らしをもっと「楽しく」「面白く」していくためのプロジェクトが、この「ニューニュータウン西尾久」なんです。今年の9月末には、ようやく3店舗がオープンし、お披露目会も開かれました。
今回はその3つの新たな顔ぶれをご紹介していきたいと思います。
目次
毎日使う器を丁寧に触って選びたい「ヘゼリヒ」
まず最初にご紹介するのは、梅の湯の隣にできた器屋「ヘゼリヒ」です。ここは、もともと駐車場だった場所です。
店長の荷福千明(にふく ちあき)さんは、2014年からWebで器を販売するメディアを運営していて、リアルな場ではレンタルスペースなどを活用し、定期的にポップアップショップなどを開いていました。
全国の器の作家さんたちを巡り、自ら交渉して販売をされている荷福さん。とはいえ、話題や人気だけで選定するわけではなく、実際に荷福さん自身が使ってみて、本当に使い心地の良いものだけを販売しています。そのかいもあって、西尾久でお店をオープンした際にも、かつてのポップアップショップでつながりのあった方が、わざわざお店を訪れてくださるほど。
「西尾久のこの店では展示が定期的に変わっていくため、『1点もの』の器との『出会い』を愉しんでほしいです。あるときに興味を持てなかった器が、あるときには心がときめいたりするのが、器選びの愉しさなんですよ」と荷福さん。
「西尾久といえば、あの器屋さんだよね」と思ってもらえるような、街に根差したお店でありたい、ともおっしゃっていました。
わたしも取材をさせていただいたこの日、ちょうど展示されていた作家さんの作品がどれもシンプルで使いやすそうなものばかりだったので、カレー皿を2枚購入。「こんな器がいま足りないな」と思った時には、荷福さんのセンスを信じて定期的に訪れたい。そう思えるお店です。
※写真で掲載されている商品はすべて、2019年9月に展示会をされた作家さんの作品のため、現在は店頭での販売はしていません。あらかじめご了承ください。
心地の良い暮らしのお店「ヘゼリヒ」
住所:東京都荒川区西尾久4-12-34 コーポ庄子101
アクセス:JR宇都宮線・高崎線 尾久駅より徒歩9分、JR山手線 田端駅より徒歩14分
営業時間:12時~17時
定休日:日・月
URL: http://so-co.jp/index.php
店主こだわりの古本を集めたBOOK CAFE「BOOKS ON THE ROAD」
続いてご紹介するのは、ヘゼリヒさんのお隣にできた、BOOK CAFE「BOOKS ON THE ROAD」さんです。
古本の販売と、昼はカフェ、夜はバーを併設し、飲食もできるようになっています。本は店主の吉田翔さんが自宅から持ってこられたものが多く、1,500冊以上。主に、旅・冒険・哲学・小説・人文系の本が並んでいます。
こちらの店主、吉田さんの経歴がまあすごい。
元々は北海道のご出身で警察官をされていたそうなのですが、とある一冊の本と出会い、人生が大きく変わったといいます。
それがこちらの本。
この本の中には、一見変わり者だと思われるけれど、とにかく人生を愉しんでいる人たちのストーリーがいくつも紹介されています。これを読んで吉田さんは、「このまま北海道で警察官をずっと続けていいのか?」と思い始め、まさにドロップアウト。単身、東京に出てきたということ。それが23歳のころ。
その後、様々な人との出会いがあり、助けを借りながらバーやカフェを経営。そうして29歳のころ、一生のうちに一度は「これを自分はやったんだ」という何かを残したいと、経営していたお店をすべて売却し、アラスカへ旅立ったというので驚きです。帰国後も、建築現場での職人仕事、イベントの仕切り、配達業務……とにかく、ありとあらゆる仕事はやったといいます。
……と、ここまでの吉田さんの経歴だけでおなかがいっぱいなのですが、詳しいお話は、直接吉田さんとお話したほうがきっといいと思います。それくらい、物腰柔らかい雰囲気からは想像ができないほど、大冒険の人生を送っていらっしゃる方なのです。
そんな吉田さんがここにお店を出したのは、アラスカでの冒険記を本にして出版するために読み漁ったあとに山積みになった古本の販売と、これまでバーやカフェを経営されていた経験を活かしてのこと。10年以上ファンだったという、東京R不動産のサイトを見て、即決したそうです。
「まだまだこの街に来てからは日が浅いので、ゆっくりゆっくりなじんでやっていきたい」と、吉田さん。
店内ではソファ席だけではなく、立ち飲みができるバーカウンターもあります。本をじっくり読みたいときや、吉田さんに人生相談をしたいとき……。そんなときにちょっと立ち寄りたい。そんなお店です。
BOOK CAFE「BOOKS ON THE ROAD」
住所:東京都荒川区西尾久4-12-34 コーポ庄子102
アクセス:JR宇都宮線・高崎線 尾久駅より徒歩9分、JR山手線 田端駅より徒歩14分
営業時間:15時~23時
定休日:月曜日(※月曜日が祝日の場合は、火曜日)
Facebookページ: https://www.facebook.com/Buckminstar-Publishing-222284011487043/
HP: https://www.buckminstar.com/
東京初進出!大阪の人気串かつ専門店「にしかわや」が西尾久に!
さあ、お待たせしました。最後に紹介したいのは、串かつ専門店「にしかわや」さんです。
元々大阪で3店舗ほど経営されている人気店。今回、満を持して東京への初出店。その舞台に選んだのが、ここ西尾久でした。
「まだ、西尾久でお店をはじめて短いですが、地元の方に喜んでいただけている感覚がありますね。達成感があります」と話すのは、店主の西川勝さん。オーナー自ら東京初出店の店で先頭になって、店を切り盛りしています。
店内は20席ほどで、串かつのイメージを覆されるほどおしゃれな内装。スタイリッシュでシンプル。女性一人でも気にせず入れそう。
まず席に着くと、サービスのキャベツをいただけます。
そして24種ほどある串かつメニューのなかから好きなものを選びましょう。
「串かつができるのを待ってる間に、どて焼きを食べるべし」と、西川さん。普通どて焼きというと牛すじなどを使う店が多いようですが、こちらでは甘辛い味噌に絡められた牛のアキレス腱を使っているそう。待っている間のビールとの相性抜群です。
特徴は、最高級のラードと、オリジナルのソース。ラードはミシュランをとっているようなお店でも使用しているという、オランダのラード100%のものを使用しています。
ソースもとってもあっさり。「たくさん串かつを食べてほしい」という想いから、長年試行錯誤して、旨味はあれど、あっさりさを実現したソースを今でも開発し続けているといいます。
「大阪では当たり前の串かつ文化も、関東じゃまだまだ浸透していない。ここ荒川区から、関東の串かつ文化が生まれるような、そんな店にしていきたいです」
そんな、にしかわやさん。実はいま、ひとつだけ困りごとがあるんです。それが、
「人手が足りない!!!!」
ということ……。
もし気になる方は、ぜひ一度食べに行ってみて、にしかわやさんの本物の味を堪能してみて下さい。きっと気にいるはず。その上でぜひ興味のある方は、西川さんにお声がけしてみてくださいね!ゆくゆくは独立希望の方も大歓迎だそうですよ。
串かつ専門店「にしかわや」
住所:東京都荒川区西尾久2-31-1
営業時間:17時~22時半(22時ラストオーダー)
定休日:月曜
*
こんな顔ぶれではじまった、「ニューニュータウン西尾久」プロジェクト。
これからは街の人たちが集まれるような場として「尾久センター」という空間も生まれるそうです。(現在、絶賛DIY中!)
ますます尾久・田端エリアの暮らしが楽しくなってきそう。皆さんも一度実際に足を運んでみて、変わりゆく西尾久の街を体感してみてください!
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