※この記事は田端本のクラウドファンディング企画のリターンとして取材をさせて頂いたものを掲載しております。
今回は王子にある総合建設会社の『越野建設株式会社』を訪問してきました。建設業社といっても大きく「建築」と「土木」の大きく分かれています。元々は土木建築業として創立され(以前の名前は畑野組)、現在は総合建築業として工場や官公庁、民間のマンションなど様々な建物の取りまとめ役として施工をしてきた会社です。
北区民に身近なところで言うとシンボルにもなっている『北とぴあ』なども手がけるなど地域に密着した仕事をしてきた越野建設の越野社長に今回は話を伺ってきました。
越野建設とは?
普段中々訪れることのない建設会社さん
僕は建設会社の中に入るのは初めてのことでした。ちょっと緊張するな。
越野社長よろしくお願いいたします。
あたたかく迎えてくれた越野社長
今年で110年を迎える老舗企業の『越野建設』さん。今回取材させて頂いた社長は3代目にあたる越野充博社長。
東京都北区を中心に近県までを営業エリアとする創業100有余年の総合建設会社。
独自ブランドの”自宅で楽器演奏を満喫できる賃貸”「音楽マンション」が好評を得ており、楽器対応賃貸ブランドとして、国内トップシェアの実績を誇る。
官庁工事においても東京都や北区の重要工事について長年にわたり多くの施工実績を持つ。
越野社長は越野建設の代表取締役社長だけでなく東京商工会議所北支部の会長、JET日本語学校の理事長も務めており会社だけではなく幅広く活躍されています。
なんでこんなに色んなことをしているのかという質問をしたところ、「特に理由はないんだよね」と笑いながら答えてくれました。地域やコミュニティを意識しながら仕事をしていく中でお役を受けることがあれば色々やっていくし、もちろん仕事に支障を差し支えない範囲でやっているとのこと。
総合建設という仕事はあらゆる人がお客さんになる可能性があります。幅広いお客さんを相手にする総合建設業だからこそ、追求していくというよりもあらゆることを広く知っていた方がプラスに働くことが多いのだそう。
北区民ならもしかしたら越野建設さん施工した建物に入ったことがある人も多いかもしれません。冒頭にも述べた北区のシンボルとも言える『北とぴあ』だけでなく、北区役所や都営団地、小学校、十条のパノラマプールなど北区を代表する建物の多くを越野建設が手がけています。
今まで積み上げてきた実績に驕ることなく、次なる100年を迎えるべく時代の変化を敏感に感じ取りながら使命感を持って努力を続けていくと越野社長。
地域社会が仕事にも繋がる
30代には北区の東京青年会議所(JC)、40代からは東京商工会議所をやっていく中で地域のコミュニティの大事さを知ったと言います。
20年、30年くらい前から官公庁の仕事だったり、100年仕事をくれるお客さんもいたり、ずっとそういうお客さんを相手にしていました。しかしバブル崩壊をきっかけとしてだんだん世の中の変化を感じるようになり、地元をもっと見直して、コミュニティの中に入って仕事をしていこうということを決めます。総合建設の会社として地域社会というコミュニティとどういう接点を作っていくのかを考えたところマンションの中に作っていけばいいことに気づきました。
特にいま会社として力を入れているのが「音楽マンション」
「サークルで音楽活動に取り組む学生」、「楽器演奏が趣味の社会人」、「楽器演奏を仕事にするプロの演奏家」。このような方たちから口々に聞く言葉が「楽器演奏に対応した住まいがとても少ない」。「音楽マンション® 」はこのような方たちに、高品質な楽器演奏環境を届けたいとの思いから誕生しました。
この音楽マンションは楽器演奏愛好家のみの入居と限定し、マンションの方をコンサートへ招待したりと音楽愛好家同士のコミュニティを音楽マンションというユニークな物件を通して作っています。
街を得意先として仕事をする。
1Rマンションが増えていく中で繋がりがどんどん地域社会から離れているのが事実としてあります。自営業をやっているならまだしも今更、町会に入れって言っても入るようなものではありません。建物を通して地域のコミュニティを作っていくことも会社として強く意識しています。
小さなお子さんも、おじいちゃん、おばあちゃんもみんな街の一員。工事をやってて通りかかった時に歩行者にとっては邪魔な場所だったり、危険な場所がありますよね。街を得意先と考えると地域のみんな360度がお客さんになり、工事をしている時の配慮も街の人みんなにしないといけません。
普段自分が住んでいるマンションやお家、会社、区役所など、どこの建設業者が建てているか知っている人は少ないはずです。ただ街で工事している時にちょっと親切にしてもらえたり、イベントなどもやっている越野建設さんだったら頭の片隅に会社の名前や会ったことのある人の顔が浮かぶかもしれません。自分が住んでいるマンションを建てた会社の人が知り合いって地元っぽくてなんかいいですよね。
北区の好きなところ
最後に100年以上も老舗企業の社長にせっかくなので北区の好きなところを聞いてみました。
今回、越野社長を取材させて頂いて一番感じたのは北区への愛。自分の会社のことだけでなく地域のことも色々と考えており取材しにいったのにこれから地域のことを考える上で勉強になることがたくさんありました。
総合建設業と聞くと物件を建てて終わりというイメージがあったのですが、越野建設さんは建設して住んだ後の人のことを考えたり、北区のあらゆる施設を作っていることも知り名実共に北区に根付いているということがわかりました。越野建設が大事にしている”街を得意先として仕事をする”ということ。街で仕事をしている僕にはすごい印象的な言葉でした。
※この記事は田端本のクラウドファンディング企画のリターンとして取材をさせて頂いたものを掲載しております。支援していただきありがとうございました。
会社情報
- 会社名:越野建設株式会社
設立年月日:昭和39年8月7日(明治45年3月1日創業)
代表者:代表取締役 越野充博
資本金: 86,636,000円
本社:東京都北区王子4丁目22番9号
TEL:03-3913-4511(代表)
FAX:03-3913-4723
URL:https://www.e-koshino.co.jp
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好きだと思っているといいところがどんどん見えるようになってくるよね。その中で見つけた北区の良さは意外に寛容な人が多いということ。下町って保守的だとかルールがあるとか言われるけど、ベタな下町とは違ってクールだったりドライな面もある。もちろんいい意味でね。新しいこと始める時にやってみれば?と言ってもらえたりする。若い人たちにもこのことをもっと伝えていきたいね。