どうもさくさく(@pirorin39)です
先日、北区で行われた秋の花火大会を赤羽の河川敷で見てきました。季節の変わり目も感じながら「夏よ!まだ終わらないでくれー!」という気持ちと「秋よ!早くこーい!」というどっちの気持ちもありながら美しい花火たちに酔いしれました。あいにくの天気だったのですが、花火が打ち上がっている間は不思議と雨もほとんど降らず綺麗な花火を見れてよかったです。
目次
2018年北区花大会とは?
「北区花火会」は、北区を代表する民間団体が中心となり、地元の皆さまのご協力をいただきながら開催する秋の花火協働事業です。 北区民ひとりひとりが力を合わせて盛り上げる手作りの催しなので、「花火大会」とせず、親しみを込めて「花火会」と名付けました。 子どもからお年寄りまでが、今まで以上に「地域への愛着」を感じ、荒川の地域資源を活用した新しい観光事業として「北区の地域振興」と「地域イメージアップ」、併せて地域の『絆』を深めることを目的としております。
開催日程:2018年9月29日(土)
花火打ち上げ:19:00-19:50
場所:荒川河川敷・岩淵水門周辺(赤水門エリア・青水門エリア) (住所:東京都北区志茂5丁目41-2)
打上花火:7,777発
北区の赤羽で行われる今年で第7回を迎える花火大会。地元密着型の地域振興やイメージアップ、絆を深めることを目的としたイベントです。
とにかく最高だったので先に見てどんな花火だったのかをイメージしてもらえればと思います。
赤羽の河川敷で行われる北区の花火大会「北区花大会」
エレファントカシマシの『俺たちの明日』と共に見る花火はとても美しく、素敵でした。
家で花火の音が聞こえると思ってた人もいるのではないでしょうか?7777発の花火が北区の秋の始まりを告げる。 pic.twitter.com/hJXtv4EVwp
— 櫻井寛己 さくさく@田端 (@pirorin39) 2018年9月29日
初めて北区の花火を見に行ったのですが、めちゃめちゃよくないですか…!そんな最高の花火イベントのレポート記事になります。
赤羽駅に到着
さてさて赤羽駅へとやってまいりました。赤羽って聞くと昼から飲めるイメージも強いですよね。
赤羽駅東口からすぐ左には居酒屋天国の「赤羽一番街商店街」の看板が見えます。雨が降ってなかった昼から飲みにいってたー!(花火が終わったら結局飲みに行ってしまいました)
駅前には「北区花大会」の会場までのアクセスが書いてある大きな看板が!駅前では当日券の販売も行っていました。雨の中スタッフのみなさんご苦労様です。
屋根付きのLaLaガーデン赤羽すずらん通り商店街を通って会場へと向かいます。花火会場までは赤羽駅からは少し離れており、天気のせいもあってか20分〜30分ほど歩いて行きました。
合羽を着て準備も万全の体制で会場へと向かいます。
いよいよ会場へ
雨が降っているのにも関わらず、多くの人が!せっかく地元の北区で見れる花火ですもんね。有料エリアは赤水門エリアと青水門エリアに分かれます。
岩淵水門とか小学校の社会科見学で行ったの懐かしいな〜。僕は青水門エリアだったのでそちらへと進んでいきます。
すでに多くの人がおり、花火を今か今かと待機しています。当日のプログラムは以下の通り。
STAGE1:グランドオープン〜Digital Starmaine 威風堂々〜
STAGE2:花火Theater 田端文士村と芥川龍之介
STAGE3:第三回 北区芸術花火博覧会
STAGE4:エレファントカシマシ「赤羽と音楽と花火と」
STAGE5:グランドフィナーレ「俺たちの明日」
STAGE1 グランドオープン
音楽花火「デジタルスターマイン」の技術を使い、新たな表現に挑戦します。第1回のフィナーレで多くの感動を生んだ「威風堂々」の新しいミュージックスターマイン。
行進曲などに使われる「威風堂々」はまさにオープニングにふさわしい曲で、壮大な音楽とともに壮大な花火が打ち上がりました。
※ちなみにミュージックスターマインってよくわからないので調べてみました。
スターマイン・・・「連写連発」の打ち上げ方法の名前をいう。オープニングやフィナーレなどの要所で使われる。花火の名前ではない。
ミュージックスターマイン・・・音楽に合わせて、スターマインを打ち上げる方法のこと。手打ちから電気制御のコンピューター制御(デジタルスターマインと呼ばれている)によってミュージックスターマインがよりシンクロしたものが実現可能となった。
STAGE2 花火Theatre 田端文士村と芥川龍之介
田端は明治から対象にかけて多くの分子や芸術家達が集まり「文士村」が形成された街。その中心となった芥川龍之介にちなみ、「羅生門」「河童」「藪の中」など、映画書かされた芥川龍之介の世界をそのサントラにのせミュージックスターマインが華麗に演出します!
タバタイムのライターがなぜこの花火を見にきたのかというと田端文士村、芥川龍之介とのコラボレーションがあったからなわけです!もちろん北区ということもありますが!
しかし天気のせいもあってか聞き取れなかったところもあるので原文を全て載せておきます。(文章にするとかなり長く感じるかもしれません。)
東京都北区田端。この街には20世紀初頭から数十年間、多くの文士や芸術家達が住んでいました。東西1㎞、南北700mの狭い地域から数々の名作が生まれ、まさに田端は文士芸術家村だったのです。
時は明治の終わりころ。上野に東京美術学校が開校され、ほどなくして田端駅が開業します。すると、それまで農村であった田端には、美術学校に近く、交通の便が良いことなどから、芸術を志す人々が暮らし始めたのです。これが田端文士芸術家村のはじまりです。
明治33年、画家の小杉放庵(こすぎほうあん)が下宿をはじめ、明治36には、陶芸家の板谷波山(いたやはざん)が、住居と工房を築きます。閑静な上に、便利だった田端に、次々と芸術家がやってきたのです。社交の場も作られ、田端はまさに「芸術家村」となりました。
大正3年、芥川龍之介もこの地へやってきます。芥川は田端をこよなく愛し、亡くなるまでの13年間を過ごしています。彼がこの地へきたことで、友人や後輩など多くの作家が田端に集い、大正の終わり頃には、田端文士芸術家村は全盛期を迎えたのでした。
室生犀星(むろうさいせい)、菊池寛(きくちかん)、萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)才能あふれる若き表現者たちは、お互いを刺激しながら、切磋琢磨して、腕を磨いていったのです。意外なことに、当時の芥川は面倒見がよく、非常に社交的でした。毎週日曜日の面会日には、書斎に仲間を集め、文学談義に花を咲かせたといいます。作家の近藤富枝(こんどうとみえ)は、芥川について、こう語っています。芥川は田端の王様であった。眩い存在であった。誰もが彼を愛さずにいられないほど彼は才学に秀で、誰にも優しく、下町人特有の世話好きの面もあり、懐かしい人だった。
しかし、体が病に侵されると、心までも失われてゆくのです。創作活動もままならず、度重なる身内の不幸もあり、心身ともに衰弱してゆくのでした。そして昭和2年7月24日「ただ、ぼんやりした不安」という言葉を残し、芥川は自らの人生を終わらせたのです。複雑な家庭環境のもとで幼少期を過ごし、病に苦しんだ芥川龍之介。彼の晩年の言動や作品からも、生きることの辛さや苦しみが伝わってきます。しかし、田端には大切な家族や仲間たちと過ごした、かけがえのない時間が確かに存在したのです。大切な場所であったからこそ、最後の地として田端を選んだのかもしれません。
「羅生門」、「蜘蛛の糸」、「河童」。彼の作品は時代を超えてなお、多くの人々に読み継がれ、現在も影響を与えています。最後に芥川作品にちなんだ音楽による、ミュージックスターマインをお楽しみください。黒澤明監督の「羅生門」のテーマ曲。「藪の中」を原作に作られた映画「TAJOUMARU」の挿入歌、芥川龍之介がゲームのキャラクターになっている「文豪とアルケミスト」のオープニング曲。3曲を使ったミュージックスターマインです。時代の変化を感じながらご覧ください。
STAGE3 北区芸術花火博覧会
洗礼された質の高い花火を鑑賞できると、花火好きの方にとても好評いただいている「日本煙火芸術協会」所属の有名花火会社が自慢の花火を披露するステージです。
音と打ち上がる花火が逆になっていたりと普段あまり見ることの出来ない花火などが打ち上げられました。
STAGE4 エレファントカシマシ「赤羽と音楽と花火と」
赤羽が生んだアーティスト「エレファントカシマシ」との特別コラボステージ!赤羽でのエピソードと楽曲の紹介をしながらエレカシの名曲にあわせて展開されます。
最初に流れたのは「桜の花舞い上がる道を」
曲をイメージした桜色の花火がサビに舞い上がる様子はファンにとってはたまらないものになったでしょう。
次に流れたのは「今宵の月のように」。
くだらねえとつぶやいて 醒めたつらして歩く いつの日か輝くだろう あふれる熱い涙
誰もが知っているこの曲は力強いメッセージが込められており、花火も力強く咲き誇る。
終わった後には自然と大きな拍手も起こり、音楽と花火で観客の心を虜にしたことは間違いありません。
STAGE5 グランドフィナーレ「俺たちの明日」
今年のフィナーレを飾るのもエレファントカシマシの名曲「俺たちの明日」。飾りのないシンプルでストレートな楽曲と花火が観客の胸を熱くする。エレカシとともに躍進する、北区の輝く未来を描く感動のフィナーレです。
さぁがんばろうぜ!オマエは今日もどこかで不器用に この日人きっと戦ってることだろう
エレカシの名曲を聞きながら見る花火はまさにレインボー。
地元のアーティストの曲を聞きながら、地元で花火を見るって初めての体験でしたがとてもよかったです。花火が綺麗だったことももちろんですが、みんなが知っている曲が流れたことも観客の心を掴んだように思えます。
民間の集まりで開催されている「北区花大会」。来年も開催されることを楽しみにしたいと思います。
赤羽の河川敷で行われる北区の花火大会「北区花大会」
エレファントカシマシの『俺たちの明日』と共に見る花火はとても美しく、素敵でした。
家で花火の音が聞こえると思ってた人もいるのではないでしょうか?7777発の花火が北区の秋の始まりを告げる。 pic.twitter.com/hJXtv4EVwp
— 櫻井寛己 さくさく@田端 (@pirorin39) 2018年9月29日
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