【あみ印食品】日本で初めてチャーハンの素を作った食品会社!あの謎の看板の会社にいってきた

どうもさくさく(@pirorin39)です

みなさんはあみ印食品さんという食品会社をご存知でしょうか?

名前を聞いても正直ピンと来ないって人が多いかもしれません・・・

でも田端に降り立ったことのある人でしたらこの看板を見かけたことがあるはずです

田端にあるあの謎の看板

あーーーー!

この看板見たことあるー!!!

そう!何を隠そうこの看板・・・田端駅から見えたり、ふれあい橋から見えたり、新幹線から見えたりと田端の至る所から見えるんです

知らないとは言わせないぜ!

この看板の会社こそ「あみ印食品」さんなのです

今回はあの看板の会社「あみ印食品」さんに取材してきましたー!

あみ印食品ってどんな商品があるの???

まず「あみ印食品」さんのことを知らない人のためにざっと商品を紹介させていただきます

ちなみに“あみじるし”と読みます

よく“あみいん”とか間違えられることが多いとのことでした

創業社長の池田春雄が投網(とあみ)好きのため、「一網でいろいろな魚や貝などが捕れる=一社でいろいろな美味しいものが味わえる」という意味をこめて、また三社様(浅草神社)の氏子であり、三社様の紋所が投網であることから投網のマークとあみ印という名をつけました。

引用:あみ印食品ホームページより

あみ印さんの商品は業務用が多いので、商品を知らない人もいるかもしれません

「炒飯(チャーハン)の素」

あみ印の代名詞とも言える「炒飯の素」

今年で60周年を迎える老舗商品です

実はこの「炒飯の素」なんですが、日本で一番最初に商品化したのがあみ印食品さんなのです!!!

後ほど詳しく書かせて頂きます

最近では「炒飯の素プレミアム」という商品も出ています

「冷やし中華スープ」

この「冷やし中華スープ」もあみ印さんの代名詞と言える商品です

今まで「冷やし中華のスープ」のメーカーがどこのものなのかも気にしたこともなかった人も多いのではないのでしょうか?

この商品を初めて一般発売したのもあみ印さんなのです!

白醤油檸檬(レモン)

甘みと塩っ気が強い白醤油とレモンを使った透明感のある調味料の「白醤油檸檬」

この「白醤油檸檬」で使われている醤油なんですが、名前の通り白醤油を使っています
白醤油ってあまり馴染みがないかもしれませんが、それもそのはず元々は愛知の発祥で国内生産が1%しかないんです!

マリネやピクルス、サラダ、パスタなどにも使えて汎用性も高い調味料です

 

今紹介させて頂いたのは一部の商品です

飲食業界には親しまれているものも多くあるあみ印商品ですので、みなさんも一度は口にしたことがあるはずでしょう

「炒飯の素」や「冷やし中華のスープ」を作ったりと気になることが多い商品が多いのがあみ印食品なのです

食品会社「あみ印食品」の本社にいってきた

というわけで田端にある「あみ印食品工業株式会社」を訪問してきました

今回お話を聞かせてくれたのは「あみ印」さんの常務取締役を勤めている小池昭一郎さんです

さくらい
小池さん!今日はよろしくおねがいします

あの目立つあみ印の看板について

さくらい
まずあみ印さんといえば田端のあの大きな看板ですよね
夜とかもスカイツリーとあみ印さんのネオンの光がすごい目立ってます
小池さん
あの看板は創業者が作ったものなんです
元々は別の会社の看板が広告看板として使っていたんですが、それがなくなった時にあみ印の看板にしました
さくらい
そうだったんですね
僕が物心着いた時にはすでにあったので、前の看板のことは知りませんでした
あみ印さんの看板と共に育っきたと言っても過言ではありません

日本で初めてチャーハンの素を作った会社!?

さくらい
あみ印さんはチャーハンの素を初めて作った会社だと聞いたのですが?
小池さん
そうなんです
「炒飯の素」を日本で一番最初に作ったのはあみ印食品なんです
この製品を作って今年で60年になります
さくらい
60年!!!ロングセラー商品ですね
小池さん
創業が元々浅草だったので花やしきさんがバックアップしてくれて60周年のキャンペーンもやっています

▲キャンペーンで当たるというクッションやチャーハン皿

なぜ「炒飯の素」を作ろうと思ったのか?

さくらい
なぜチャーハンの素を作ろうと思ったんですか?
小池さん
この製品を作ったのが昭和33年の戦後の時期だったんですね
戦争の敗北感の中、東京は稀に見る速さで復興していきました
その復興の源になったのが食べ物だったわけです
小池さん
当時はGHQアメリカマッカーサーの支配下だったので食べ物も食料統制が行われていて、配給制だったのですがそれが解かれた直後の時期に当たります
中華ですとか西洋料理ですとか、庶民の食卓にどんどん入ってきた時代ですね
小池さん
じゃあなぜチャーハンなのかって話なんですが、食料統制が解除されて食が多様化していくなかで外食が最高の贅沢だったんです
うどんやそばはよく食べられていたんですが、中華は本当に贅沢品だったみたいです
小池さん
電子レンジもなかった時代でしたし、家庭の火力では美味しいパラパラのチャーハンが作れなかったんです
それを家庭でも出来ないかというのが着眼点だったわけです
さくらい
今では家庭でも簡単に作れるのが当たり前のチャーハンですもんね
小池さん
同時に釜でしかご飯を炊いていなかったので、お昼にはご飯が冷めてしまったいたんですね
朝炊いたご飯をこれを使って料理すればお昼にも美味しく食べれるようにといったこともあり、この「炒飯の素」を作りました
さくらい
時代背景も全く違うんですね
今は何でも家で出来てしまう時代ですもんね
小池さん
ちなみに当時は「チャーハン」とは呼んでおらず、「焼き飯」だったんですよね
一番最初は「中華タレの素」という名前で販売しましたが、「焼き飯の素」という名前で販売したところ関東を中心に広がっていきました
さくらい
たしかに「中華タレの素」だとどんな味なのか分からないですもんね

(引用:あみ印食品ホームページより)

小池さん
この「炒飯の素」を販売した昭和33年がちょうどインスタントラーメン(チキンラーメン)と生まれた年と同じだったんです
さくらい
家庭でも簡単にラーメンとチャーハンが食べれる時代になったんですね
小池さん
そうなんです
インスタント食品が世の中なかった時代の先駆けの商品だったと思います

当時とほぼ変わらない昭和の匂いを感じるパッケージ

さくらい
この「炒飯の素」のパッケージなんですが、昭和っぽいというか昔ながらのパッケージですがこだわりとかはあるんですか?
小池さん
たしかにパッケージを変えようかなど何度も社内で議論がありました
デザインだけでなく、中身も粉末だけなく乾燥具材をいれようかなども何度も何度も議論をしました

▲あみ印さんの「炒飯の素」は粉末のみが入っています

小池さん
後発メーカーのチャーハンの素にはチャーシューやねぎなどの乾燥具材が入っているんですよね
さくらい
たしかに必ず入っているイメージがあります
小池さん
最初からやっていたこの形ですので、パッケージも中身も今も形を貫いてよかったなぁと思っています
さくらい
大手とは違った差別化になっているわけですね
小池さん
炒飯は冷蔵庫などのありもので作って欲しいという思いがあったんです
乾燥具材とかが入っているとそのまま使うだけの味になってしまうじゃないですか?
それぞれの家庭のチャーハンがあっていいと思ってます

 

カレンダー式商品について

さくらい
あみ印さんの「炒飯の素」って黄色い紙に貼られて販売されていますよね?
小池さん
我々の業界ではカレンダー式というのですが、今のようにスーパーもない時代に合わせた売り方だったんです

▲カレンダー式で販売されている「炒飯の素」(引用:あみ印食品ホームページより)

小池さん
個人商店などで販売されているときには今のように棚とかがなかったんです
棚が整理されていない時代に販売するためにこのような売り方を始めたわけです
小池さん
砂糖や塩、味噌なども量り売りをしていた時代ですよね

小池さん
駄菓子とかでは結構カレンダー式が使われていたんですが、カレンダー式でインスタント食品を陳列用に作ったのもあみ印が初めてです
さくらい
新しいことへどんどんチャレンジしていく会社だったんですね!
小池さん
アルミの包装も先駆けでやっていましたね

他にも素材の味にこだわって製品作りをし続けているあみ印食品さん

「炒飯の素」だけでなく、様々な商品があります

▲人気があって半世紀前の商品を復刻したカレーラーメン

50年前に販売していた製品を復刻するのは大変だったとのこと

スーパーなどで現在は販売されていませんが、今後自社のネットショッピングなどで購入できるようにしていくそうです

▲こだわりの「肉焼きのたれ」

肉本来の味を生かした味のタレで、いわゆる焼肉屋のタレのようにシャバシャバしており、ニンニクが結構効いていてすごい美味しいです

 

またあみ印さんは日本のだし文化にこだわり、だしに面白さを感じてきた会社です

素材本来の味をしっかりと生かした調味料やだしを感じられる上品な味になるように商品を開発しています

「冷やし中華のスープ」や「白醤油檸檬」などコアな商品も多いあみ印食品さんですが、商品にはこだわりを持って作っているのを話を聞いている中で感じました

「炒飯の素」も今では当たり前のものになっていますが、当時は珍しいものでした

田端のみなさんもぜひともあみ印食品さんの商品を見つけたら食べてみてくださいー!

一般向けの商品よりもOEM商品(他社ブランド製品の製造)や業務用商品が多いので、中々店頭で見かけることも少ないのですが、amazonさんでも購入することが出来ます


アレンジレシピなどもいっぱいあるみたいなので、試してみるのも楽しいかもしれません

粉末だからこそ賞味期限の持ちもいいので色々と試せるみたいですよー!

あみ印さんのアレンジレシピはこちらから

さくらい
小池さん!今日はありがとうございました!
小池さん
ありがとうございました!

「炒飯の素」60周年キャンペーン

(URL:http://www.amijirushi.jp/chahan60th/

現在「炒飯の素」が60周年記念のキャンペーンを行っています

クッションやお皿、花やしきのチケットなどが当たりますので、ぜひともこの機会に応募してみてください!

「あみ印食品工業株式会社」情報詳細


会社名:あみ印食品工業株式会社
ホームページ:http://www.amibrand.co.jp/
本社住所: 〒114-0013 東京都北区東田端1-6-2 田端ビル
電話番号 03-3894-4161(代表)
ファックス番号 03-3810-0717
取締役社長 前原照雄 創業 1952年(昭和27年)
設立 1977年8月
資本金 3,000万円
従業員 120名(男子65名・女子55名)
売上高 約24億円(平成26年3月期)
事業概要 和食・洋食・中華スープ、たれ、びん缶詰めの製造及び販売など

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